| Management number | 232015228 | Release Date | 2026/06/18 | List Price | US$0.34 | Model Number | 232015228 | ||
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「草枕(くさまくら)」夏目漱石(なつめ そうせき、1867(慶応3)年〜1916(大正5)年)の書いた小説です。書出しの「山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい。」で有名です。熊本県小天温泉がモデルの温泉場で、絵描きの男が美しい女と出会います。男女の不思議な距離感と、非人情な芸術論で、煙に巻かれたような、美しいものを見たような、名作です。お色気シーンもあります。旧字旧仮名で総ルビ、縦書きの電子書籍にしました。草枕と言えば、このイメージ。ラストの台詞が、本によって「よ」が付いたり付かなかったりします。無い方が二人の非人情にそぐうような、そうでもないような。はてな。--- 彼(かれ)は髮剃(かみそり)を揮(ふる)ふに當(あた)つて、毫(がう)も文明(ぶんめい)の法則(はふそく)を解(かい)して居(を)らん。頰(ほゝ)にあたる時(とき)はがりゝと音(おと)がした。揉(も)み上(あ)げの所(ところ)ではぞきりと動脈(どうみやく)が鳴(な)つた。顋(あご)のあたりに利刃(りじん)がひらめく時分(じぶん)にはごり〳〵、ごり〳〵と霜柱(しもばしら)を踏(ふ)みつける樣(やう)な怪(あや)しい聲(こゑ)が出(で)た。しかも本人(ほんにん)は日本(にほん)一の手腕(しゆわん)を有(いう)する親方(おやかた)を以(もつ)て自任(じにん)して居(ゐ)る。 最後(さいご)に彼(かれ)は醉(よ)つ拂(ぱら)つてゐる。旦那(だんな)えと云(い)ふたんびに妙(めう)な臭(にほ)ひがする。時々(とき〴〵)は異(い)な瓦斯(ガス)を余(よ)が鼻柱(はなばしら)へ吹(ふ)き掛(か)ける。是(これ)ではいつ何時(なんどき)、髮剃(かみそり)がどう間違(まちが)つて、何所(どこ)へ飛(と)んで行(ゆ)くか解(わか)らない。使(つか)ふ當人(たうにん)にさへ判然(はんぜん)たる計畫(けいくわく)がない以上(いじやう)は、顏(かほ)を貸(か)した余(よ)に推察(すゐさつ)の出來(でき)よう筈(はず)がない。得心(とくしん)づくで任(まか)せた顏(かほ)だから、少(すこ)しの怪我(けが)なら苦情(くじやう)は云(い)はない積(つも)りだが、急(きふ)に氣(き)が變(かは)つて咽喉笛(のどぶえ)でも搔(か)き切(き)られては事(こと)だ。---*目次*├草枕│├一│├二│├三│├四│├五│├六│├七│├八│├九│├十│├十一│├十二│└十三└底本などに関する情報 Read more
| ASIN | B0FWZNNY1W |
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| Edition | 1st |
| Language | Japanese |
| File size | 1.4 MB |
| Page Flip | Enabled |
| Publisher | Inui |
| Word Wise | Not Enabled |
| Book 2 of 12 | 大活字本シリーズ 夏目漱石 |
| Print length | 136 pages |
| Accessibility | Learn more |
| Publication date | October 19, 2025 |
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